鬼滅の刃の大ヒットもあり「悪い物」「恐ろしい物」の代名詞として使われることの多い「鬼」ですが、、、日本全国で見ると、鬼が悪霊を追い払い、人に幸福をもたらしてくれる存在と考えている例もあります。
その1つが『鬼瓦』。鬼瓦とは、寺院や城郭、一般家屋などの日本式建築物の棟端部などに設置される板状の瓦の総称です。
おもに家の守り神や魔除けの意味合いが込められていますが、屋根材に雨水が侵入するのを防ぐ役割も担っています。
日本最古の鬼瓦は、今から約1400年前の飛鳥時代に建てられた奈良法隆寺の寺院跡「若草伽藍(わかくさがらん)」から発掘された、蓮華文鬼瓦(れんげもんおにがわら)といわれています。
蓮華文とは8枚の花弁の付いた花をかたどった紋様のことで、鬼のいない鬼瓦でした。現在のような2本の角が付いた鬼面(きめん)の鬼瓦が登場したのは、室町時代になってからです。
法隆寺の瓦大工、橘国重(たちばなくにしげ)の作品がその始まりと言われています。その後も橘一族は何世代かに渡って近畿一円で活躍し、鬼瓦文化の土台を築きました。
そうして寺院や城郭に使われていた鬼瓦は、江戸時代後期に火災対策として瓦葺き屋根が普及したことから、やがて一般の家屋にも鬼瓦が普及しはじめます。
日本では古来、鬼をあえて味方に付けることで、その建物や家がまるごと守られ、安心して暮らすことができると考えられていました。
鬼だけがもつ強さにより、通常では太刀打ちできない魔物さえも圧倒することができると信じられていたのです。
2023年になり、コロナウイルスに対する対応が緩和されてきましたが、インフルエンザや、ウクライナの戦争は続き、日本経済の低迷と、心配になるニュースが相次いでいます。
「日々を安心して過ごしたい」
こういった想いは現代だけでなく、どんな時代であっても、変わらずにあり、古来から「魔除け」として多くの習慣が今も受け継がれています。
コロナ禍においては、疫病退散の魔除けとして利用している方が増えているそうです。
『おがわ温泉花和楽の湯』がある小川町には、日本に100人ほどしかいない鬼瓦作りの技術を継承している鬼板師「富岡唯史」さんという方がいらっしゃいます。
その富岡さんを招いて、2月5日(土)、6日(日)の2日間、『おがわ温泉花和楽の湯』にて、型を使って鬼瓦を造ることができる『鬼瓦造り体験会』を開催します。
型抜きをした後、乾燥・釜焼きを経て完成まで2ヶ月ほどお時間を頂きます
※作るのはお一人で、付き添いでご参加ということもできます。
11:00
富岡さんから直接ご指導をいただきながら、粘土を練って、型を使って鬼瓦を作成していきます。
定員4名
14:00
富岡さんから直接ご指導をいただきながら、粘土を練って、型を使って鬼瓦を作成していきます。
定員4名
16:00
富岡さんから直接ご指導をいただきながら、粘土を練って、型を使って鬼瓦を作成していきます。
定員4名
体験会で作った鬼瓦は、一度お預かりし、乾燥させ窯で焼きますので、受け取りは後日になります。
完成した鬼瓦をご自宅に配送するか、『おがわ温泉花和楽の湯』に受け取りに来ていただくかを選んでいただくことができます。
※ご自宅に配送をご希望の場合、配送料を別途頂戴いたします。