本日から6月。
館内が五月飾りから、乞巧奠(きっこうでん)の飾りつけに変わりました。
「乞巧(きっこう)」とは、「技巧を授かるよう願う、上達を願う」といった意味。
「奠」は、神仏に物を供えて祭るという意味。
そのルーツは古代中国にあり、6世紀頃の書籍「荊楚歳時記(けいそさいじき)」によれば、7月7日は牽牛(けんぎゅう)と織姫(おりひめ)が会合する夜であると明記され、その夜に婦人たちが7本の針の穴に美しい彩りの糸を通し、捧げ物を庭に並べて針仕事の上達を祈ったと記されています。
後に日本に伝わり、すでに奈良時代には孝謙天皇が技巧や芸能の上達を願って「乞巧奠」を行ったとされている七夕のルーツと言われているお祭りです。
あまり聞いたことがない方が多いと思いますが、今でも一部の地域で七夕で行われている行事になります。