御殿に飾られたひな飾りの歴史
おがわ温泉花和楽の湯では、旧暦の3月3日にあたる4月3日まで、館内でひな飾りを見ることができます。 館内のひな飾りの中で、目を引くのが、御殿のあるひな飾り。 ご来館いただいた方に、「これって?」と聞かれることが多いことから、ご紹介させていただきます。 ◆雛御殿(ひなごてん) 明治時代から静岡県で作り始めた雛御殿は駿府(すんぷ)塗りが有名であり、その需要に応じ、明治後期~昭和38年頃まで製造され、特に大正時代後期頃に全国で人気を博し戦後、地方では大型雛御殿が好まれたようです。 やがて、組立に時間が掛かる事や、住宅事情も重なり、人形中心の段飾りへと移行し、製造も中止、完全に姿を消したのが、第二次ベビーブームの頃(1970年頃)だと言われています。 京都製の御殿とは違い、派手好みで、蒔絵や金属・鯱鉾まで、あらゆる賑やかさを醸し出しています。 館内にも雛御殿(ひなごてん)の歴史に関するポップをご用意しましたので、ご来館して見ていただけると嬉しいです。